ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』で起こる数々の事件の真犯人は誰か、赤沢京子や鳴川徹なのかについて考察していきます。
22年前に起こった東賀山事件に端を発し、次々と関係者やその周辺人物が不幸にみまわれる事件が起こりますが、真犯人は一体だれなのでしょうか?
様々な考察がX(旧Twitter)でも盛んですが、ドラマで真犯人の糸口はまだ見えてきません。
そんなドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』で起こる数々の事件の真犯人は誰かについて、詳しく考察していきます。
【この記事でわかること】
【クジャクのダンス、誰が見た?】東賀山事件の真犯人は?
東賀山事件の真犯人は、赤沢京子であると考えられます。
赤沢京子は東賀山事件の真犯人であることをひた隠しにし赤沢正と結婚、自分の存在を巧妙に隠していたと推察されます。
というのも、赤沢京子は林川家の被害者・安成と不倫関係にありました。
そして、林川歌(現在の心麦)は。赤沢京子が結婚前に産んだ子供であると考えられます。
ですが、安成の子を産んだことを京子は廣島育美以外の誰にも話さず、夫の正にも長年ひた隠しにしていたのではないでしょうか。
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そのことを知らないまま、赤沢正は林川歌(現在の心麦)の戸籍を偽装に関わります。
さらに、事件の真相を知るであろう関係者が次々と不幸に見舞われます。
ラーメン屋の染田、産婦人科医の阿波山と助産師の高畑、そして京子の夫・赤沢正までが犠牲になりました。
特に赤沢正を自らの手で消そうとしたは、赤沢京子がクロであることの決定打といえますね。
赤沢正は事件の真相に近づきすぎたために、京子に睡眠薬を飲まされ、鳴川徹と共にマンションのベランダから突き落とされました。
さらに、京子は松風の口も封じようと襲いかかります。
このことからも、東賀山事件の真相に深く関与しているのは赤沢京子であり、京子は事件の真相に迫られないように次々と関係しそうな人物を排除してきたと考えられます。
では、なぜ赤沢京子は東賀山事件の犯行に及んだのでしょうか。
【クジャクのダンス、誰が見た?】東賀山事件の犯行動機は?
東賀山事件の赤沢京子の犯行動機は、林川安成との結婚できず関係がこじれたことが原因とみていいでしょう。
というのも、赤沢京子は東賀山事件で亡くなった林川安成と不倫関係にありました。
しかし、林川安成の母・乃梨子に結婚を反対されたことに、京子は強い怒りを抱えていたのではないかと考えられます。
そして、自分と安成の子である歌(現在の心麦)と引き離され、歌が林川家の正妻の子とされたことに、強い不満を募らせていたのではないでしょうか。
歌(現在の心麦)は、産まれた時点で出生証明書を偽装され、京子の子ではなく安成の妻・里子の子として出生届を出されていた可能性が高いですね。
だからこそ、自分の娘を無理やり正妻の子とした林川を許せず、凶行に及んでしまったと考えられます。
唯一の例外は、自分が産んだ子である歌(現在の心麦)。
自分の子どもである歌にだけは生きていてほしかった、そう思って京子は手にかけることはできなかったのではないでしょうか。
また、京子の夫・正はそうとは知らず、事件の生存者である林川歌(現在の心麦)の出生証明書を偽装し、歌であった過去を隠蔽するために行動。
林川歌(現在の心麦)は二度、出生証明書を偽装されるという事態に陥ったと考えられますね。
そして京子は、自分を不審に思った夫・正を薬で眠らせベランダから突き落としてしまいます。
東賀山事件でも、一家を薬で眠らせて犯行に及んだ、同じ手口を使った可能性も見えてきますね。
いずれにしても、京子は結婚への反対や子どもと引き離された恨みから林川一家を襲い、その後は真実が明らかになるのを恐れて犯行を重ねた、と考えていいでしょう。
【クジャクのダンス、誰が見た?】山下春生の事件の真犯人は?
山下春生の事件の真犯人は、鳴川徹がクロに近いと言ってもいいでしょう。
鳴川は山下春生に協力するふりをしながら、裏では事件の証拠を隠蔽しようとしていたと考えられます。
なぜなら、鳴川は突然松風の事務所を訪れ、遠藤友哉の無実を主張し協力を申し出たからです。
鳴川はどの様にして松風が遠藤友哉の担当弁護士であることを調べたのでしょうか。
まだ裁判も始まっていない段階のことです。
鳴川は元検事で今は弁護士をしている、という立場。
山下春生事件の担当検事の阿南とつながっていて、松風の情報を得た。
そして、協力者のふりをしながら、自分の不利になるような証拠や人物を消していこうと考えた、とも推察できますね。
決定的なのは、赤沢正をベランダから放り投げる際、鳴川が赤沢京子と共謀していたことです。
鳴川は赤沢京子と共謀していた、と考えられますね。
赤沢正を消そうとした行動からも、鳴川徹が春生の事件にも関与していたと考えるのが自然です。
それでは、鳴川徹はなぜ山下春生や赤沢正を次々と排除しようとしたのでしょうか。
【クジャクのダンス、誰が見た?】山下春生の事件の犯行動機は?
山下春生の事件の動機は、鳴川徹が遠藤力郎を起訴した過ちを隠し通したい、という思いからだと考えられます。
鳴川徹は、過去に東賀山事件の担当検事だった可能性があり、遠藤力郎を起訴していた過去があったのではないでしょうか。
ですが、実際には力郎に罪がない可能性が高く、春生の調査によってその事実が明るみに出ようとしていました。
春生は真実を追い続け、力郎に罪はないことの証拠を揃えつつあったと考えられます。
しかし、鳴川は自らの過ちを公にするわけにはいきませんでした。
彼が誤った立件で力郎を有罪にしてしまったとなれば、自身のキャリアや信頼は完全に崩壊してしまうからです。
そのため、鳴川は春生にこれ以上、邪魔な動きをされないように春生の家に火を放ったと考えられます。
そして、それだけでは終わらず、真相を知る可能性のある人物を次々と消していったのです。
ラーメン屋の染田、産婦人科医の阿波山と助産師の高畑、さらには赤沢正までもが犠牲となりました。
という流れから考えると山下春生の事件は、鳴川徹が遠藤力郎を起訴してしまった過去の過ちを隠すために仕組んだものだった、と言えますね。
【クジャクのダンス、誰が見た?】染田の事件の真犯人は?
染田の事件の真犯人は、鳴川徹の可能性が一番高いでしょう。
鳴川は、山下春生の手紙の信用を失わせるため、染田に対し「手紙は偽装されたものだ」と証言するよう持ちかけたと考えられます。
染田は金と薬物にそそのかされ、一度は鳴川の申し出を受け入れて警察に嘘の証言をしてしまいます。
しかし、心麦とのやり取りを通じて罪悪感に駆られ、真実を警察に話すことを決意しました。
彼は「手紙は偽装ではない」と証言しようと、警察に向かおうとします。
ですが、染田は鳴川によって消されてしまった。
最初は心麦と一緒にいた染田を、鳴川は心麦に危害が及ぶかもしれないことをちらつかせ、染田を心麦から引き離しておびき出した可能性が高いです。
そして、鳴川にとって害のある証言をさせないために染田を消したと考えられます。
こうして、染田の事件もまた、鳴川が真実を封じるために引き起こした可能性が高いです。
では、鳴川がラーメン屋の染田を亡き者にしようとした理由は何だったのでしょうか。
【クジャクのダンス、誰が見た?】染田の事件の犯行動機は?
染田の事件の犯行動機は、染田の嘘の証言に鳴川が関わっていることを隠すためだったと考えられます。
かつて東賀山事件の担当検事だった過去が鳴川にはあり、遠藤力郎を冤罪に陥れ、有罪判決へと導いたと考えられます。
しかし、その事実が明るみに出ることを恐れ、事件の証拠や証言を操作しようとしている可能性が極めて高いです。
その一環として、鳴川は山下春生の手紙を偽装だと証明する必要があったのではないでしょうか。
山下春生は遠藤力郎が無実だという証拠を集めつつあり、事件の真実のすぐ近くに迫っていた可能性があるからです。
鳴川としては山下春生の手紙の信用性を薄め、東賀山事件に矛先が向かないよう警察の目を遠ざけたかった、そんなことを考えたのではと推察されます。
そこで、ラーメン屋の染田に目をつけ、金と薬物を使って「手紙は偽造されたものだ」と証言するよう持ちかけます。
染田はいったんその申し出を受け入れますが、心麦とのやり取りを通じて良心の呵責に苦しみ、真実を警察に話す決意をします。
しかし、証言撤回は鳴川にとって大きな脅威でした。
もし染田が「手紙は偽装ではない」と警察に本当のことを打ち明ければ、春生の手紙の信用が増し、山下春生の周囲が再び捜査の対象となる可能性が高まります。
そうなると、鳴川の過去の過ちが明るみに出る可能性が増すと考えたのではないでしょうか。
そのため、鳴川は染田を呼び出し、警察で何も話さないように染田を消したと考えられます。
染田の事件は、鳴川が自身の罪を隠すための口封じの一環とも言えそうです。
【クジャクのダンス、誰が見た?】阿波山京一郎と高畑まどかの事件の真犯人は?
阿波山京一郎と高畑まどかの事件の真犯人は、赤沢京子ではないでしょうか。
赤沢京子は、自らに疑いが向かないよう慎重に計画を立て、犯行時には夫・赤沢正のコートを着ていたと考えられます。
というのも、赤沢正のコートについていた毛が、阿波山と高畑の飼い犬の毛とDNAが照合され、一致していたのです。
犯行の証拠を夫のものに残し、自分に疑いの目が向かないようにするためと考えられますね。
阿波山と高畑は、心麦の出生証明書について本当のことを知っていました。
林川歌の身元を山下心麦として偽装するために、阿波山と高畑は出生証明書の偽装に関わっていました。
その事実を公にすれば、赤沢京子が守ろうと隠し続けた真実が暴かれる可能性があったと考えられます。
そのため、赤沢京子は阿波山と高畑を消そうと決断を下しましたのではないでしょうか。
事件後、赤沢正が犯行に関与した可能性をにおわせる状況が作られました。
しかし、赤沢正が本当に事件に関わっていたわけではなく、すべては赤沢京子が自身の罪を隠すための策略だったのではないでしょうか。
赤沢京子は、東賀山事件の真犯人であることが露見するのを防ぐため、関係者を次々と消していった。
この事件もその一環だったと考えられます。
では、なぜ今頃になって阿波山京一郎と高畑まどかを消そうとしたのでしょうか。
【クジャクのダンス、誰が見た?】阿波山京一郎と高畑まどかの事件の犯行動機は?
阿波山京一郎と高畑まどかの事件の犯行動機は、山下心麦にこれ以上、東賀山事件の真相に近づいてほしくないという赤沢京子の願いだと考えられます。
もし東賀山事件の真相が明るみになれば、赤沢京子にとって心麦が実の娘であることが知られてしまう可能性がありました。
京子は長年、この事実を隠し続けてきました。
親戚の津寺井の金儲けに利用されないよう、林川歌は出生証明書が偽装され山下心麦となったことを機に、京子は歌を自分とは無関係な存在として生きさせる決断をしたと考えられます。
赤沢京子が心麦との繋がりを秘密にしたかった理由は、心麦に東賀山事件とは無関係な幸せな人生を歩んでほしかったからではないでしょうか。
事件の生き残りとして社会の注目を浴びることなく、普通の人生を送らせるために、心麦が自分の娘であることをひた隠しにしてきたと考えられます。
しかし、阿波山と高畑は心麦の本当の身元を知る、数少ない人物でした。
阿波山と高畑はが本当のことを明かせば、心麦は自らの本当のルーツを知ることになり、京子の願いが崩れていってしまいます。
そのため、赤沢京子は阿波山と高畑を亡き者とした可能性が高いです。
赤沢京子の阿波山と高畑に対してとった行動は、自らのためというよりも愛する娘の未来を守るためのものだった、と言ってもいいかもしれません。
しかし、その愛情が悲劇を生む結果となってしまったのです。
【クジャクのダンス、誰が見た?】これまでのあらすじ
ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』の最新話までの全話あらすじがコチラ▼
1話あらすじ
クリスマスイブの夜、街は華やぎ、恋人や家族連れでにぎわっていました。
そんな中、大学生の山下心麦(広瀬すず)は、唯一の家族である父・春生(リリー・フランキー)と、行きつけの屋台のラーメン店で食事をしていました。
「クリスマスに付き合ってくれてうれしいよ」と満足げな春生。
心麦は、少し気恥ずかしさを感じながらも、このささやかな時間を大切に思っています。
しかし、その夜、春生と別れた後、サークルの飲み会を終えて帰宅した心麦が目にしたのは、炎に包まれる自宅でした。
そして、春生が二度と戻らないことを知ることとなります。
突然の悲劇に打ちひしがれる心麦でしたが、警察はすぐに犯人を逮捕。
その人物は、かつて春生が22年前に逮捕した「東賀山事件」の犯人・遠藤力郎(酒向芳)の息子、友哉(成田凌)だったのです。
父がそんな重大な事件に関わっていたことを知らなかった心麦は、現実を受け止めきれないまま、思い出のラーメン店を訪れます。
そこで店主・染田(酒井敏也)から、春生が残した一通の手紙を受け取るのでした。
そこには、友哉を含む5名の名前が書かれており、「もし彼らが罪に問われることがあれば、それは冤罪だ」と記されていたのでした。
2話あらすじ
最愛の父を殺された心麦(広瀬すず)は、父が遺した手紙に名前のあった弁護士・松風(松山ケンイチ)と共に、事件の真相を追うことにします。
そんな二人の前に現れたのは、週刊誌記者・神井(磯村勇斗)。
彼は「心麦は本当に春生(リリー・フランキー)の娘なのか?」と衝撃的な言葉を投げかけます。
一方、春生殺害の容疑者として逮捕された友哉(成田凌)は、松風に一冊のノートを渡します。
ノートには、事件の核心に迫る重要な内容が記されていました。
さらに、東賀山事件の犯人の子として生きてきた友哉の脳裏には、壮絶な過去がよみがえります。
彼の人生に刻まれた悲劇が、事件とどのように結びついているのか、真相が少しずつ明らかになっていきます。
3話あらすじ
神井(磯村勇斗)から「伯母の夏美(原日出子)と血のつながりがない」と記されたDNA鑑定書を突きつけられた心麦(広瀬すず)。
しかし、その背後には、神井に協力した裏切り者の存在がありました。
一方、松風(松山ケンイチ)は、友哉(成田凌)のノートに記されていた「ある資料」を神井から手に入れます。
その音声データには、友哉の声と、思いもよらない人物の声が記録されていました。
さらに、警察の赤沢(藤本隆宏)たちは、前科のあるラーメン屋台の店主・染田(酒井敏也)に目をつけ、彼の動向を探り始めます。
事件の真相が徐々に明らかになる中、それぞれの思惑が交錯していきます。
4話あらすじ
「春生(リリー・フランキー)の手紙は偽造」と供述したラーメン屋台の店主・染田(酒井敏也)。
その一方で、松風(松山ケンイチ)は遠藤友哉(成田凌)の弁護を正式に引き受けます。
さらに、記者・神井(磯村勇斗)から、春生と友哉が映る動画を手に入れました。
その映像には、事件の真相を揺るがす衝撃的な春生の告白が記録されていました。
何も知らない心麦(広瀬すず)は、いつものように染田のラーメンを食べに向かいます。
しかし、そこにいたのは、どこか憔悴しきった様子の染田でした。
染田の脳裏には、これまでの後悔が次々とよみがえり、逃れられない過去に苦しむ姿が浮かび上がります。
5話あらすじ
ラーメン屋台の店主・染田(酒井敏也)が命を落とし、真実はさらに深い闇へと沈んでいきます。
そんな中、心麦(広瀬すず)と松風(松山ケンイチ)は、春生(リリー・フランキー)の手紙に名前のあった東賀山事件の元弁護人・三木田辰雄(石丸謙二郎)を訪ねることにしました。
そこには、事件の真相へとつながる新たな手がかりが待ち受けていました。
一方、検察の阿南(瀧内公美)は、遠藤友哉(成田凌)を起訴するため、新たな動きを見せ始めます。
そのころ、松風は友哉からかけられたある一言をきっかけに、自身の本心と向き合うことになります。
まとめ
東賀山事件の真犯人は赤沢京子であり、彼女は不倫相手の林川安成との関係がこじれ、実の娘の歌(心麦)を奪われた恨みから林川一家を手にかけたと考えられます。
ですが、実の娘である歌だけは助けたいと考えたため、事件の唯一の生存者となりました。
その後、赤沢正が歌の出自の秘密を知らぬまま、心麦の戸籍を偽装しました。
事件の真相を隠すため、赤沢京子は阿波山京一郎、高畑まどか、染田、赤沢正ら関係者を次々と排除しました。
特に赤沢正は、真相に迫ったため、鳴川徹と共謀し、睡眠薬を飲ませた上でマンションのベランダから突き落とされました。
京子は心麦と自分を守るために行動していましたが、その歪んだ愛情が悲劇を生んだと考えられます。
また、山下春生と染田の事件の真犯人は鳴川徹であり、鳴川は過去に検事として東賀山事件で遠藤力郎を冤罪に陥れた可能性がありました。
春生の調査でその事実が明るみになりそうになったため、春生を消し、さらに証拠を隠すために染田を排除したと考えられます。