ドラマ『御上先生』の3話について考察します。
真山弓弦の面会から幕を開けた『御上先生』3話ですが、FAXの怪文書などまた新たな謎が出てきましたね。
『御上先生』3話で浮上したな謎について深堀り考察していきます。
【御上先生】3話の考察
東京拘置所での面会から始まったドラマ『御上先生』3話での謎が
の8点です。
ひとつずつ、詳しく考察していきます。
御上先生が真山弓弦と面会する理由は?
御上先生が真山弓弦と面会する理由は、自分の兄のような悲劇を繰り返させたくない、という一心なのではないでしょうか。
3話のラストで、22年前に御上の兄が声明文を発表した後に自ら亡くなったことを明かしました。
この声明文が、社会へのメッセージが込められていることは誰でもわかりますよね。
では、そのメッセージが何だったのか。
それが御上が文科省に入った理由に通じることなのでしょう。
御上は真山弓弦に、真山の孤独について心を寄せる言葉をおくりました。
責めたいわけではない、とも言っているので、御上は真山の味方になりたいと願っているのでしょう。
ですが、その背景まではまだ見えてきません。
おそらく自身の兄と何らかの関係がある、というところだけはハッキリしているかなと言えますね。
冴島先生が隣徳学園を退職し教員を辞めた本当の理由は?
冴島先生はまだ何かを隠している可能性が高いですね。
同僚の教員とホテルに入っていったのは、何か別の理由があったのでは?と考えられます。
例えば、生徒の一人がホテルに連れ込まれ助けを求めていた、とかです。
生徒のプライバシーに関わることなので、神崎においそれと話すことはできなかった、という可能性もあります。
隣徳学園内で行われていた何らかの不正行為に関与してた、さらに生徒の対応が重なり疲弊しきってしまって教員を辞めた、とも考えられますよね。
冴島先生が言っていたように、いくつもの出来事が重なって、神崎の新聞が最後の追い打ちとなったことは事実のようです。
自分に教える資格がない、という趣旨の発言をしているところを見ると、隣徳学園勤務時に何か不正なことに手を染めていたのでしょう。
では、その不正とは何か?
1話でテスト問題について学年主任が御上にこぼしていたことを考慮すると、組織ぐるみで文科省の協力のもと大学受験のテスト問題を不正に入手し、それを事前に生徒たちに教えていた、ということが考えられますね。
隣徳学園の進学率躍進の影には、不正に入手したテスト問題を使った授業が行われていた可能性が考えられますね。
自分の授業内容が不正なものだと知っていながら、組織の方針に逆らえずに従った自分を、責めているのかもしれません。
冴島先生と神崎の写真を、なぜ文科省の槙野が持っていた?
文科省では槙野が上司の塚田に、ある写真を見せていました。
それは、神崎が冴島先生の周りを探っていることを映した写真でした。
槙野の見せた写真は、真山弓弦の事件で記者が母親の冴島の周囲を探っていた、そうしたら冴島の周囲を退職の原因を作った生徒がうろついている、と芋づる式に撮れた写真と考えられますね。
そして、この写真を「雑誌に掲載してもいいか」と言ってきたというのです。
しかも冴島先生のことを「くだんの女教師」と槙野は言っています。
なぜ雑誌記者は文科省に許可取りをしたのでしょうか?
というよりも、雑誌ののネタを誰かが槙野に「こんなことがネタとして掲載されるよ」とリークしてきたと考えられます。
2話から登場した、中岡が槙野に情報提供した可能性がありますね。
隣徳学園に関する記事なので、中岡が事前に情報提供してきたと考えると、ありそうな線ですよね。
そして、冴島先生の周囲を探っていた神崎の素性、親が新聞記者であることを槙野は知っていました。
槙野と塚田は、
- 神崎が作成した隣徳新聞がきっかけで冴島先生が退職したこと。
- 冴島先生が真山弓弦の母親であること。
の2点はすでに知っていたようですね。
隣徳学園内の事情について、相当通じているようです。
そして隣徳学園にこれ以上、面倒がおこらないようにと消しに回った。
2話の料亭で話していた塚田への「おねだり」に通じていそうですね。
隣徳学園の不利益になるものは、極力排除しようというのが文科省の塚田の方針とみて取れます。
写真や隣徳新聞を神崎の父親に渡したのは誰?
冴島先生と神崎の写真や隣徳新聞を神崎の父親に渡したのは、文科省の槙野ではないでしょうか。
雑誌に掲載されそうなところを止めたこと、これ以上、息子さんに記者のようなまねごとは慎んでもらいたい、槙野は神崎の父親に伝えたのではないでしょうか。
これ以上、隣徳学園に関するスキャンダルが起きるのは避けたい、という槙野の思惑が透けて見えます。
御上が電話していた相手とは
御上が夜にひとり電話をかけていました。
「例の件、明日にしようかと思ってるんです。はい、了解」と話していた相手は誰だったのでしょうか?
そして、例の件とは一体、何のことなのでしょうか?
翌日、隣徳学園に怪文書がFAXで送られてきたところを見るに、翌日に起こる一連のFAX騒動のことだと考えられますね。
では、御上の電話の先には誰がいたのか。
電話の最中は敬語で話しながら、最後は「了解」という言葉で締めくくっています。
この言葉遣いに違和感がありますよね、どうして終始敬語に徹しないのかと。
「了解」だと同僚や目下の人に言う感じがしますよね。
御上は協力者に電話をしていたようですが、その相手はもしかしたら元同僚の槙野なのではないでしょうか。
御上は槙野とはどこかケンカ腰な対応をしていましたが、実は裏でつながっている、という可能性もあります。
そして、外部からFAXを送ることを槙野に頼んだ、とも考えられますね。
FAXの送り主は誰?
FAXを送った実行役は槙野、ですが首謀は御上ではないでしょうか。
前日の夜に御上が不審な電話をかけていたことを考えると、怪文書のFAX送信は御上の発案で実行されたものだと考えられます。
御上は、日本の教育を変えたいという思いから文科省に入省しました。
ですが、文科省での仕事は、自分の理想とは程遠いものだったのです。
御上先生の公式ホームページを見ると、
権力に侵された日本教育をぶっ壊す!?
―辞令、日本教育の破壊を俺に命ずる―文科省のエリート官僚が高3の担任教師に!
“官僚教師”が行う独自の授業とは!?
令和の18歳と共に日本教育に蔓延る
腐った権力へ立ち向かう
大逆転教育再生ストーリー!
『御上先生』公式ホームページより
とあります。
御上が日本教育の変革を実行する、その宣言としてFAXを送ったと考えられますね。
そして、このFAXを送った日は、亡くなった兄の命日なのでは、とも推察されます。
兄の命日を起点に、自分は日本の教育を変革することを決行した、とも見て取れますね。
FAXに書かれた文章の意味とは?
隣徳学園に届いたFAXには、
隣徳はくにのまほろば
このくにに平川門より入りし者たち数多あり
お前の不正をわたしは観ている
倭建命
ドラマ『御上先生』3話より
と書かれていました。
ここで注目したいワードのが、
- 「くに」が平仮名
- 「平川門」
- 「観ている」
- 「倭建命」
という点です。
- 「くに」は単に国家を示すのではなく「教育界」のことではないか
- 「平川門」は江戸城内の罪人などの出口とされていたことから「不浄門」とも呼ばれていた
- 「観ている」とはしっかり観察しているということ
- 「倭建命」は言葉の解釈違いから自らの兄を亡き者にしてしまった古事記の英雄
と解釈すると、FAXの文章の意味は
隣徳は教育界の素晴らしい場所
教育界には罪人が多く存在している
お前の不正を私は観察している
兄を亡くした英雄
と読み取れます。
隣徳は「まほろば」と称賛しながらも、その次には隣徳かどうかは特定せず「平川門より入りし者たち数多あり」と「くに」の罪を嘆くような表現をしています。
これは、隣徳学園から教育界の罪を観察しているということとも読み取れますね。
そして「お前」とは、特定の個人ではなく、罪にかかわるすべての人、なのではないでしょうか。
そしてその罪は、自分にもあると御上は考え、兄を亡き者にしてしまった「倭建命」と名乗ったのではないかと考えられます。
槙野は誰の墓参りをしていた?
槙野は花を手に墓参りをしていました。
誰の墓参りだったのでしょう?
隣徳学園に怪文書がFAXで送られてきた同日ならば、もしかしたら御上の兄の墓へ墓参りに行っていたのではないでしょうか。
御上と槙野は実は旧知の仲で、御上は文科省の外から、槙野は文科省の中から、それぞれ日本の教育を変えるべく行動するという使命のもとに動いているのかもしれませんね。
【御上先生】3話あらすじ
真山弓弦(堀田真由)との面会に臨んだ御上(松坂桃李)。
御上は、事件が社会に与えた影響について静かに語り始めます。
そして、真山の孤独がわかると御上は共感し、また来ると言って去っていきます。
一方、神崎(奥平大兼)は、自ら書いたした新聞記事の真相を探るべく、冴島(常盤貴子)の元を再び訪れます。
冴島の家で真相を聞こうとしますが、新聞に書かれたことは事実、夫の暴力に耐えかねての行いだと言われ家からだされます。
そして、冴島の勤務先のコンビニにも報道陣が集まるようになり冴島は職を失うのでした。
御上のクラスの東雲(上坂樹里)は、富永(蒔田彩珠)と一緒に離れて暮らす父の元を訪ね、倒れていた父につきそい病院へ。
そこに富永の連絡を受けた御上と是枝(吉岡里帆)が訪れ、御上は東雲と話をしようとしますが、東雲は何も語りません。
その頃、自宅に帰った神崎は、父親から隣徳新聞や冴島との写真を見せられ「楽しいか、新聞記者ごっこは」と言われてしまうのでした。
翌日、東雲は御上に詰め寄ります。
中学教師だった自分の父親が失職したのは、御上のせいだと。
独自教材を使い授業をしていた東雲の父は、学習指導要領義務違反を問われ、職を辞することとなった過去があったのです。
文科省の決めたルールのせいで家庭は壊れたという東雲に、どうしたいと御上は問います。
「考えて」と問う御上に、東雲は「少し時間をください」と言い、その場は終わるのでした。
学校が終わり、神崎をさそい自宅に戻った次元は、ある情報を見せます。
それは、御上の兄が自ら亡くなったという事実でした。
神崎は学校に戻り退勤途中の御上に詰め寄ります、何しにこの学校にきたのかと。
御上のもくろみを探ろうとしますが、御上はまだ言えないと言うのでした。
翌日、隣徳学園に怪文書がFAXで届きます。
その場に居合わせた理事長は、いたずらと一蹴しその場は解散となります。
その頃、槙野は花を手に誰かの墓参りをするのでした。
【御上先生】4話あらすじ予想と考察
ドラマ『御上先生』4話では、怪文書のFAXが隣徳学園内でさらなる波紋を呼ぶ展開となりそうです。
【御上先生】4話あらすじ予想
隣徳学園に届いた謎のFAXは、校内に波紋を広げます。
理事長は引き続き「いたずら」として処理しようとしますが、是枝(吉岡里帆)はFAXの送り主の意図を探るため、独自に調査を開始。
そんな中、神崎(奥平大兼)は再び冴島(常盤貴子)のもとを訪れ、「真実を教えてほしい」と告げます。
冴島は動揺しつつも、かつて隣徳学園で起こったある出来事を打ち明ける決意を固めるのでした。
そして神崎は父親との確執を深めながらも、御上の過去についてさらに調査を進めます。
そして、御上の兄が「ある教育改革の提案」と密接に関わっていたことを突き止めるのでした。
4話のラストでは、御上が隣徳学園である一枚の古い書類を見つけます。
それは、隣徳学園が過去に文科省と交わした極秘の「合意書」でした。
そして、その内容こそがFAXの送り主が伝えたかった「本当の罪」なのかもしれません。
【御上先生】4話考察
4話では、FAXの意味がさらに明らかになり、御上の兄に隠された秘密が少しずつ浮かび上がってくるのではないでしょうか。
また、槙野の墓参りの相手が御上の兄である可能性も高まります。
槙野はかつて御上の兄と教育改革について共に語り合った仲だったのかもしれません。
冴島が隠していた「罪」は何なのか、隣徳学園と文科省の関係はどこまで深いのか、そしてFAXを送ったのは本当に御上だったのか。
謎が少しずつ明らかになり、さらに新たな謎が深まる展開となりそうです。
まとめ
御上が真山弓弦と面会した理由は、過去に兄を亡くした経験から、同じ悲劇を繰り返させたくないという思いがあると考えられます。
また、冴島が教員を辞めた理由には、隣徳学園の不正に関与していた可能性があり、それを公にできない事情があるのではないでしょうか。
文科省の槙野が神崎と冴島の写真を持っていた背景には、何者かが情報をリークした可能性があります。
さらに、隣徳学園に届いたFAXの送り主は御上であり、それは彼の教育改革への宣戦布告とも取れるかもしれません。
FAXの文面には、日本の教育界の腐敗を告発する意図が込められていた可能性があります。
槙野の墓参りから、御上の兄とも面識があり、御上と槙野は裏でつながっているのではないかとにおわせる場面でした。
『御上先生』4話では、さらに謎が解明されるのか、新たな謎が生まれるのか、続きに注目したいですね。