2025年1月2日放送のスペシャルドラマ「スロウトレイン」に原作はあるのでしょうか?
どのような物語が展開されるのか気になる方も多いでしょう。
また、脚本や演出を誰が担当しているかによって、作品の雰囲気やキャラクターの魅力も大きく変わりますよね。
この記事では、ドラマ「スロウトレイン」に原作はあるのか、脚本家や演出家の過去の作品と照らし合わせた見どころも詳しくご紹介します。
【スロウトレイン】原作はある?
ドラマ「スロウトレイン」は原作のない、完全オリジナルストーリーです。
脚本は「あて書き」とドラマ発表で公表されており、オリジナルストーリーの脚本と俳優、どんな相乗効果が生まれてストーリーに活かされるのかにも期待が高まりますね。
物語の中心となるのは、鎌倉で暮らす渋谷家の3姉弟、葉子(松たか子)、都子(多部未華子)、潮(松坂桃李)。
渋谷家の3姉弟は幼い頃、交通事故で両親と祖母を同時に失うという悲しい過去を抱えています。
月日が流れ、家族の二十三回忌の帰り道に、妹の都子が突如「韓国に行く!」と宣言する場面から、物語は動き始めます。
奔放な妹・都子が韓国行きの告白をしたことにより、三者三様の人生(スロウトレイン)に新たな分岐点が訪れ、それぞれが「自分の幸せ」に向き合うきっかけとなっていきます。
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主演の松たか子さんが演じる葉子は、フリーの編集者として活躍しており、独身でありながら渋谷家の家長として鎌倉の実家で生活しています。
長女であり家長という立場で長年、家族をまとめてきて「3人での幸せ」を誰よりも考えてきた責任感の重さをどんな演技で見せてくれるのか期待しちゃいますね。
ちなみに、松さんがTBSドラマに出演するのは「ノーサイド・ゲーム」以来6年ぶりとか。
松たか子さんの多才な演技により、長女として家族を支えてきた葉子の複雑な感情がどのように表現されるのか注目です。
一方、葉子の妹・都子役を演じるのは多部未華子さんです。
30歳を過ぎた現在も、職を転々とし、落ち着きのない生活を送る都子が、急に韓国行きを宣言することで、渋谷家に一波乱が巻き起こります。
コメディでも振り切った演技ができる多部さんなので、奔放なキャラ・都子の演技が楽しみです。
自然体でリアルな演技が光る多部さんが、野木亜紀子さんの脚本のもとでどのように都子を表現するのか期待が高まりますね。
弟の潮役には松坂桃李さんが抜擢されました。
潮は江ノ島電鉄で保線員として働き、家庭内の家事全般を担当している堅実な人物です。
しかし、姉たちには明かせない秘密を抱えているというミステリアスな面もあり、潮の成長がどのように描かれるのかが見どころです。
姉2人に気を使いながら生活をする繊細な弟の役をどう演じるのか、葉子や都子との日常のかけあいで演技の実力を発揮してくれると期待したいですね。
また、星野源さんは彼ら3姉弟に大きな影響を与える人気作家・百目鬼見(もめき・けん)役で出演します。
星野さんは「逃げるは恥だが役に立つ」「MIU404」映画「罪の声」など数多くの野木亜紀子さん脚本の作品に出演してきました。
ドラマ「スロウトレイン」では一風変わった執着心の強い作家として登場し、物語に新たな彩りを加えます。
さらに、韓国ドラマで注目されているチュ・ジョンヒョクが日本のドラマに初出演し、物語に国際的な要素も取り入れています。
このドラマは「3人での幸せ」から「それぞれの幸せ」へと進んでいく姉弟たちの変化を描きながら、物語の舞台を鎌倉から韓国・釜山へと広げていきます。
変わりゆく時代の中でも変わらない家族の絆をテーマに、視聴者をドキドキさせ、笑顔にしてくれる令和の時代のホームドラマです。
【スロウトレイン】脚本家は誰?
ドラマ「スロウトレイン」の脚本は、野木亜紀子さんが手がけています。
野木亜紀子さんと言えば、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」「MIU404」「海に眠るダイヤモンド」や映画「図書館戦争」「ラストマイル」など、数々のヒット作品を担当してきたヒットメーカーです。
ドラマ好きの間では知らない人がいないくらい、絶大な信頼がおかれている脚本家さんの一人です。
そんな脚本家・野木亜紀子さん、脚本家キャリアのスタートが35歳という、決して早いスタートではないのが意外ですよね。
学生時代から演劇に興味を持ちながらも早々に演劇の道を諦め、その後、映画監督を目指して日本映画学校に進学して、映像制作の世界で実力を磨いていきました。
しかし、実際は映画制作ではなく、ドキュメンタリーの現場で多くの経験を重ねることとなります。
学生の頃は毎日映画に没頭していた野木さんですが、社会人になり多忙な日々を送る中で、録画したドラマを観ることが趣味となり、そこからドラマの世界に引き込まれていきます。
趣味のドラマ鑑賞から脚本家を志すようになり、脚本コンテストに応募し続ける日々が始まりました。
そして、その努力が実を結び、彼女は「フジテレビヤングシナリオ大賞」で評価されることとなります。
この「フジテレビヤングシナリオ大賞」は、脚本家としてのスタートラインを切る登竜門として知られており、初回の大賞を受賞したのは坂元裕二さん、2回目は野島伸司さんといった、そうそうたる顔ぶれからも、この賞がいかに重要かが伺えます。
そんな野木さんが脚本を書く上で大切にしていることは、「嘘のなさ」と雑誌・婦人公論のインタビューでこたえています。
その「嘘のなさ」で日常にいそうだよね、と思わせるようなリアリティある登場人物を描くのが本当にうまいですよね。
物語は現実そのものではありませんが、野木さんの脚本で描かれる出来事やキャラクターの感情は、本当にありそなことを意識して表現しているのでは、と強く感じさせるものがあります。
特に何気ない日常のシーンや、ふとした場面でも表現されるリアリティが、できる限り「嘘のなさ」が光る作品作りにつながっているのでしょう。
【スロウトレイン】演出は誰?
ドラマ「スロウトレイン」の演出は、土井裕泰さんが手がけています。
土井さんといえば、映画「花束みたいな恋をした」や「いま、会いにゆきます」「ハナミズキ」など、観客の心に深く響く作品を生み出してきました。
また、ドラマ作品でも「Beautiful Life ~ふたりでいた日々~」「カルテット」「コウノドリ」といった多くの人気作を手がけ、その繊細かつ温かみのある演出で視聴者を惹きつけてきた実績があります。
これだけのすごい実績のある土井さんは、脚本を手掛ける野木亜紀子さんにとっても、絶大信頼を寄せる存在です。
野木さんと土井さんはこれまでにも数々の作品でタッグを組んできました。
ドラマ「空飛ぶ広報室」や「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」がその代表作です。
ドラマ「空飛ぶ広報室」は脚本家・野木亜紀子さんの初期の作品なので、野木さんは新人の頃から土井さんと仕事をしていたと思うと、二人の信頼関係は絶大といってもいいでしょう。
また、映画「罪の声」でも野木×土井のコンビネーションが発揮され、多くの観客に感動を届けました。
ドラマ「スロウトレイン」は、土井さんが野木オリジナル脚本を演出する初めてのドラマとなり、これまでのタッグとはまた一味違った作品になることが期待されています。
土井さんの巧みな演出と野木さんの緻密な脚本がどのように融合するのか、今までにない新たな化学反応を見せてくれることでしょう。
まとめ
ドラマ「スロウトレイン」は、脚本家・野木亜紀子さんのオリジナルストーリーで、鎌倉に暮らす3姉弟の人生と家族の絆を描く作品です。
主人公の葉子(松たか子)とその妹・都子(多部未華子)、弟・潮(松坂桃李)は幼い頃に両親と祖母を亡くし、それ以来、3人で支え合って生きてきました。
そんな彼らの日常が、妹・都子の韓国行きの宣言によって大きく揺らぐところから、ストーリーは始まります。
演出の土井裕泰さんと脚本家の野木さんは「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」など数々のヒット作を共にしており、息の合った演出と脚本が見どころとなっています。
お正月のスペシャルドラマ「スロウトレイン」見る前から期待が高ますね!